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過去記事です。

たとえ1日1Bqでも摂取し続ければ体内にたまっていく!-内部被曝を知る礎18

「内部被曝を知る礎」シリーズ。第18回


基準値以内だから大丈夫
こんな言葉が世間を走り回っています。

放射性物質の内部被曝に関して、基準値以内なら大丈夫だといえるのか。
その影響をICRPの有名な表で見て行きましょう。



セシウム137について、1000ベクレルを一度に摂取した場合と、1ベクレルおよび10ベクレルを1000日間摂取し続けた場合の全身放射能(ベクレル)の推移-ICRP Publication111
セシウム137について、1000ベクレルを一度に摂取した場合と、1ベクレルおよび10ベクレルを1000日間摂取し続けた場合の全身放射能(ベクレル)の推移-ICRP Publication111
http://www.icrp.org/docs/P111(Special%20Free%20Release).pdf


ICRP Publication111にあるグラフです。

横軸は日数、縦軸はBq/Bodyです。
縦軸はBq/kgではなく、Bq/Bodyです。全身に何ベクレルあるかということです。体重で割るとBq/kgとなります。

(1)は1度に1000ベクレル摂取し、その後は一切摂取していなかった場合です。その場合、体の中からほとんど無くなるまでに、700日以上かかります。

(2)は1日に1ベクレルを摂取し続けた場合です。1日に1ベクレル。日本人は1日3食なので単純計算で1食0.3ベクレル以下となります。その場合、体から排出される以上に溜まっていくスピードが早いので、600日を超えるとおよそ180ベクレル全身にたまります。

(3)は1日に10ベクレル摂取し続けた場合です。1日に10ベクレル。日本人は1日3食なので、1食およそ3ベクレル以下となります。その場合は、ものすごいスピードで体の中に溜まっていき、800日を超えると1500ベクレル!!体内に溜まってしまいます。


日本の食べ物の基準は100ベクレルです(正確には104.9ベクレル)。
1ベクレルや10ベクレルでこれだけ被曝してしまうのに、100ベクレルなんてと思ってしまいます。正直恐ろしいです。


基準値以内なら大丈夫という言葉は管理人は大嫌いです。
いくら厳正な基準値を設けようとも、体に悪影響なら避けたいもの。
その避ける努力をしている人を一蹴するこの言葉に憤りを感じます。

基準値があるということは、体に毒であること。
このことをきちんと見つめなおして、被曝の低減化に努めて行きたいです。


内部被曝を知る礎

この内部被曝を知る礎という連続記事は、管理人の内部被曝を知るためのパワーポイント資料を元に少し手を加えて作成しています。

1.放射性物質、放射線、放射能の違い
2.放射性物質から放射線が出る映像
3.放射性物質は集団を形成し、埃にのって飛ぶ!
4.被曝の危険
5.被曝の初期症状
6.被曝による免疫力低下の恐ろしさ
7.外部被曝はガンマ線だけでなくベータ線も影響があります
8.内部被曝とは
9.内部被曝のイメージ
10.放射線によるDNAの切断と異常再結合
11.内部被曝により異常再結合が起きた染色体の画像
12.ヨウ素を少し詳しく知る
13.ストロンチウムを少し詳しく知る
14.セシウムを少し詳しく知る
15.セシウムが取り込まれる場所
16.プルトニウムの恐怖
17.ベラルーシの死因から被曝の影響を考える


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