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過去記事です。

日本甲状腺学会(会長山下俊一)から会員に送られた文書。画像では見にくいと思うので文字にしました。

日本甲状腺学会の理事長はご存知山下俊一氏。
http://www.japanthyroid.jp/public/introduction/greeting.html

その日本甲状腺学会が会員に通知したという文書がFacebookに流れていたので、文章化して残しておきます。




日本甲状腺学会の皆様へ


  福島県では、東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原発事故による放射能
汚染を踏まえて、県民の「健康の見守り」事業である長期健康管理を目的として、全
県民を対象とする福島県「県民健康管理調査」を行っております。そのなかで、震災
時に0から18歳であった全県民を対象に、甲状腺の超音波検査を開始して参りまし
た(県民への説明文書をご参照ください)。

 これまで、平成23年10月からの福島県立医科大学附属病院での土日祝日の実施、
その後11月中旬からの学外各地域での平日の実施と、すでに1万5千人を超える方
に対する一次検査が終了しています。

 このたび、学内外の専門委員会での協議を経て、その検査結果を順次ご本人のもと
に郵送でお知らせする予定であり、ご支援をいただいている関係学会の先生方にも、
この結果への対処につきご理解をいただきたくご連絡申し上げます。

 さて、一次の超音波検査で、二次検査が必要なものは5.1mm以上の結節(しこり)
と20.1mm以上の嚢胞(充実性部分を含まない、コロイドなどの液体の貯留のみのも
の)としております。したがって、異常所見を認めなかった方だけでなく、5mm以下
の結節や20mm以下の嚢胞を有する所見者は、細胞診などの精査や治療の対象となら
ないものと判定しています。先生方にも、この結果に対して、保護者の皆様から問い
合わせやご相談が少なからずあろうかと存じます。どうか、次回の検査を受けるまで
の間に自覚症状等が出現しない限り、追加検査は必要がないことをご理解いただき、
十分にご説明いただきたく存じます。

 なお、本検査は20歳に至るまでは、2年ごとに、その後は5年ごとの節目検査と
して長きにわたる甲状腺検査事業となり、全国拠点病院との連携が不可欠であり、今
後広く県民へも周知広報される予定です。
 今後とも本検査へのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

                           平成24年1月16日

      福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター長  山下俊一
        同  上   臨床部門副部門長(甲状腺検査担当) 鈴木眞一



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