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過去記事です。

福島第一原発の作業員が身に着けている線量計に鉛板が入っていた!!「鉛で隠さないと、線量なくなったら仕事にならないんだ」


これはとても重要な問題なので、取り上げます。
まずは絵を詳細に載せていた朝日から。

線量計に鉛板、東電下請けが指示 原発作業で被曝偽装(朝日新聞デジタル)




まずは会社関連の情報について。
報道にばらつきがあるので、おまとめしてみます。


東京電力が発注した福島第一原発の復旧工事で、下請け会社の役員が昨年12月、厚さ数ミリの鉛のカバーで放射線の線量計を覆うよう作業員に指示していたことがわかった。法令で上限が決まっている作業員の被曝(ひばく)線量を少なく見せかける偽装工作とみられる。朝日新聞の取材に、複数の作業員が鉛カバーを装着して作業したことを認めた。役員は指示したことも装着したことも否定している。厚生労働省は、労働安全衛生法に違反する疑いがあるとして調査を始めた。(朝日新聞デジタル)


すでに厚生労働省が調査を始めている模様ですね。




朝日新聞は、福島県の中堅建設会社である下請け会社「ビルドアップ」の役員(54)が偽装工作したことを示す録音記録を入手した。昨年12月2日夜、作業員の宿舎だった福島県いわき市の旅館で、役員とのやりとりを作業員が携帯電話で録音していた。

役員はその前日、作業チーム約10人に対し、胸ポケットに入るほどの大きさの線量計「APD」を鉛カバーで覆うよう指示した。だが3人が拒んだため、2日夜に会社側3人と話し合いがもたれた。役員は録音内容を否定するが、この場にいた複数の作業員が事実関係を認めている。(朝日新聞デジタル)


12月2日夜に「APD」の鉛カバーを拒否した3人と役員のやり取りを携帯で録音。そして、朝日新聞がそのデータを入手したと。



今回の工事は、東電がグループ会社「東京エネシス」に発注し、ビルド社が一部を下請けした。ビルド社員や、業者の紹介で各地から集まった人ら約10人の混成チームで、汚染水処理システムのホースを保温材で巻く。現場は、福島第一原発1~4号機の間近だ。

東電グループの「東京エネシス」の下請けです。作業内容まであります。
約10人ということは毎日が同じ人数ではないということか。






50ミリシーベルトを超えた作業員は、原発の管理区域で働くことはできず、違反した場合は、事業者に6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が課されます。
作業員がどのくらい被ばくしたかは、作業のときに身につける線量計でチェックし、事業者が管理することになっています。(NHK NEWSWEB)



この問題が起きた背景には、
○高線量のため、すぐにアラームが鳴る
○同じくそのため、50ミリシーベルトを超えてしまう
○作業員の不足

 こういったことが考えられます。
 樋口健二氏の講演会で聞いたお話で、「線量計がすぐになってしまうから、線量計は低いところにおいて活動する」ということもあったそうです。作業員にきついノルマがあって、でもそれを達成しようとするとアラームが鳴ってしまう、そういった背景があるようです。









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